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安心住まいのためのお役立ちガイド

[内覧会(お披露目会)チェックポイント]
2月3月「雪・集中」がまねく新居トラブル

2015-01-26

毎年2~3月は、仕事や学校の都合からマンションの引き渡しや引っ越しが多い時期。

また、不動産会社や施工会社など多数の企業も決算前の売上を見込んでおり、建物の完成・引き渡しを3月までに間に合わせるため、工事を急ピッチで進めます。

多くの現場で工事が行われるため、現場職人が不足したり、予期せぬ大雪で工事が止まったりと、工事のスケジュールが大幅に遅れがちになるケースもあります。

実際、工事の遅れによりトラブルに巻き込まれた契約者は毎年後を絶ちません。建物に関するトラブルにとどまらず、引っ越しが延びると、住民票の移転遅れや急きょ仮住まいを探すことになり、思わぬ出費になることも。

そこで今回は、トラブルを回避できるポイントについてご紹介します!

なぜ工事が遅れがちなのか?


【工事遅れの原因例】
・同じ時期の完成を目指す建設工事がたくさん重なり、施工する職人が不足する
・メーカーなどに注文が重なり品物の納品が遅れる
・雪が降り屋外の工事が止まる
・建材などの工場が大雪の影響で生産停止になったり輸送が困難になったりする

いずれも毎年考えられるリスクですが、必ずしも起きるとは限らないことから、一般的に工事工程を組み立てるときには日程にあまり余裕は作りません。しかし、こういった出来事がひとつでも起きれば工事が予定より遅れることがあります。

工事が遅れるとどんな問題が起きるのか?


<トラブル その1>
システムキッチンの工場が大雪で屋根が潰れて操業停止になり、
キッチンの取り付け時期が大幅にずれこんだが、何とか3月末までに建物が完成。
しかし、引っ越し後しばらくした頃に異臭に気付き、ホームインスペクションで調べてもらったところ、キッチン床下の排水管が接続されていないことが発覚。床下には水溜りができていた。
0123①
(床下漏水イメージ)

【原因】
キッチンの納品が遅れたため、キッチン取り付けに付随する数種類の工事が後回しに。
改めて点検したところ、キッチン以外の配管類に問題はなく、後から急ぎ行ったこの部分の配管工事だけが雑になっていた。

【対策】
・特定部分の工事だけが後回しになったときは、施工会社が他の部分だけ社内検査を済ませていて、その部分だけ検査していないケースもあります。一部の工事 が後回しになった場合などは、引き渡し前にその部分を改めて検査するよう施工会社に依頼し、契約者ご自身でもチェックしておくことをおすすめします。

・内覧会では通常、床下や屋根裏(小屋裏)といった生活するうえで直接見ない隠ぺい部まで施工会社はチェックを契約者へ促しません。ところが、見えないがゆえに不具合が長期間放置されやすいもの。

・ この方の場合、仕事を休んで工事に立会うことになり、異臭除去を含む数日にわたる作業で家財が埃などで汚れないか、内装に傷がつけられないか心配になった そうなので、できるだけ内覧会または再内覧会(確認会)のいずれかのタイミングで、ホームインスペクターにチェックしてもらっておくと安心です。

<トラブル その2>
施工会社に工事の進捗を質問したら、予定より遅れているとの回答。職人がなかなか確保できなかったという原因の説明とともに「期日には必ず間に合うから大丈夫」と言われた。
建物は予定通りに完成。ただ、突貫工事で施工不良があるのでは?と心配になり、内覧会立会いで調べたら、浴室換気扇の配管がつながっていないことが発覚。

0123②
(換気扇不具合イメージ)

【原因】
職人が確保できないと、本来あとに行う予定だった工事を前倒しにして工事の順序を入れ替えることがあります。
職人の都合がつき次第、後回しになった工事が行われますが、そのとき現場監督から正確に工事する場所や内容が伝達されないと、このケースのようにまるまる施工を忘れたままになることも。

【対策】
・現場の混乱があってもきちんとした建物を作るのに欠かせないのが「検査」です。現場監督や施工会社の社員などが建物完成前に一通り点検していれば、内覧会前には必ず見つかっていたはず。職人任せにならないよう、建物をきちんと検査することが不可欠です。

・施工会社に、内覧会までに社内検査をしっかり行ってもらうよう念を押しましょう。契約者ご自身側でもしっかり引き渡し前に検査されることをお勧めします。

・引き渡し日までに修繕工事が終わらない場合、また慌てて雑な施工が行われる懸念がある場合などは、ローンを組んでる銀行など関係する会社の都合もあり必ずできるとは限りませんが、引き渡し日を延ばしてもらえるよう先方に申し入れるケースもあります。

・延期が決まったら、確実な工事完了日(竣工予定日)と引き渡し日が記入され、先方の社印が押印された書面を交わすなどすることをおすすめします。

<トラブル その3>
引き渡し数日前の内覧会で、同行・立会いしたホームインスペクターがユニットバス裏側で施工されているべき防火用の壁が誤った施工で、現状のままだと耐火性能に問題がある可能性に気づく。
施工会社により設計通りに壁が施工されていないことが確認された。壁の施工を直すにはユニットバスを一度解体する必要があり、数日では終わらない。

銀行の決済準備も進んでおり、契約者も子供の転校に伴う住民票移動の都合から引き渡し日を遅らせることはできないと判断。しばらくお風呂が使えないため引っ越しは延期。
全額支払い済みで、果たしてきちんと工事が手配されるのか、こちらが納得する工事を行ってもらえるのか気が気ではなかった。
0123③
(防火用壁の施工不良イメージ)

【原因】
木造3階建て住宅は、2階建て住宅と異なる防火対策の設計が必要です。図面にはそのように書かれていても、施工現場では図面を見落としたり、手間がかかると勝手に施工を省いてしまったりという事例があります。

【対策】
・工事が早めに完了していれば、引き渡し(決済)予定日に近い時期ではなく、なるべく早めの内覧会の開催を施工会社に依頼します。

・工事が決済日近くまで終わらず内覧会と決済予定日が近くなる場合には、万が一修繕が必要な不具合が発見されたとき、決済を延期する・決済するがその後もしっかり工事を完了させてもらうなどの選択肢を業者と話し合っておきます。

・ 決済前にわかった不具合の修繕が引き渡しまでに終わらない場合、業者に、工事を完了させることを約束する書面を社印付きで提出してもらえるよう申し入れて みましょう。その際、今後予定している修繕工事(残工事)の全てを記載し、工事の予定表も出してもらうのがおすすめです。
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